特別研究

特別研究成果
10年度11年度12年度
公募研究
■社会分野

実施年度 平成10年度
研究テーマ 埋葬方法の類型とその配置から見た縄文社会
研究者 中村  大
  内  容
  青森県内の縄文時代早期から中期後葉の墓を集成し、埋葬方法の種類と移り変わり、配置についての基礎的な分析を行った。
  青森県内の埋葬方法は、早期後半に大半が出そろい、前期中葉に土器棺墓、前期末葉にフラスコ形土坑が出現して副葬品の量にも差が生まれる。中期前半から後葉にかけては多様化が進み、副葬品も希少価値の高さに重点がおかれていく。
  三内丸山遺跡も同様の傾向にあるが、従来の伝統を守り続ける面と、早くから多様化が見られるという二面性を持っている。
  そのほか副葬品からは社会的不平等の広がりが、列状墓の配置からは密接な関係にある異なる集団の存在が指摘できた。
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実施年度 平成11年度
研究テーマ 三内丸山遺跡出土の石製装身具の流通・交易経路の解明
研究者 川崎  保
  内  容
  ヒスイを除いた三内丸山遺跡の石製装身具について、岩石学的方法と考古学的方法を併用し、産地、流通・交易ルートの解明を試みた。
  三内丸山遺跡に持ち込まれたと思われる石製装身具は、変成帯に特徴的に見られる石材で作られている。
  このうち三角形のけつ状耳飾りと、同様の石材で作られた箆状垂飾はおそらく飛騨変成帯産で、北陸から持ち込まれた可能性が高いと思われる。
  他タイプのけつ状耳飾りは、東北地方産で、中には東北地方の日本海側産ではないかと考えられるものも見られた。
  今後、細かい年代が明らかになれば、軟玉文化の始まりについても、三内丸山遺跡の成果から検討できるようになるだろう。
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実施年度 平成12年度
研究テーマ 縄文時代の道と記念墓列の研究
研究者 阿部義平
  内  容
  三内丸山遺跡の例を中心に、縄文時代の道と列状の墓、配石墓を再検討し、墓制の変遷、系譜について考察を加えた。
  縄文時代の道の検出例はわずかであるが、その中で三内丸山遺跡では律令時代の都大路にも匹敵する造成道路が検出されている。道は三方に延びて各集落に向かっていたと見られる。道に沿うようにつくられた列状の墓は、各方面の上位階層の人々が葬られているのであろう。
  配石墓にはいくつかのパターンがみられるため、集団の特徴、または代表者を示す墓標である可能性がある。
  三内丸山遺跡は配石墓などの研究でも重要であると思われる。
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