三内丸山遺跡センターについて
三内丸山遺跡センターとは
三内丸山遺跡では、平成6年に保存・活用が決定されてから、発掘調査や研究を継続するとともに、遺跡の公開・活用に努めてきました。
「三内丸山遺跡センター」は、平成31年度に県総合運動公園の遺跡区域と、埋蔵文化財センター縄文時遊館とで構成する教育機関として設置されました。
三内丸山遺跡センターでは、特別史跡三内丸山遺跡が、我が国を代表する縄文遺跡として、これまで以上に国内外から多くの人々が遺跡を訪れ、縄文の「むら」のたたずまいの中で、縄文文化を知り、体感し、親しむことができるよう、遺跡に関する調査・研究、保存、展示、教育普及などの活動の充実に努めてまいります。
1 調査・研究
三内丸山遺跡の全体像の解明、保存・活用、整備の推進のため、遺跡の発掘調査や遺跡に関連する縄文文化の調査、遺跡や出土品、遺跡に関連する縄文文化等に関する研究を継続して実施します。
2 保存
- 縄文時代における集落の全体像や生活、自然環境等とその変遷を具体的に解明することができる、日本を代表する縄文遺跡として評価され、特別史跡に指定された三内丸山遺跡を、次世代へ着実に継承するため、遺跡を適切に保存します。
- 質・量ともに豊富な三内丸山遺跡出土品は、縄文人の生活を理解するうえで貴重な資料であり、適切な環境の下で保存します。
3 展示
- 遺跡の区域における復元建物や露出遺構等について、縄文のむらのたたずまいを体感・体験できる場として公開します。
- 三内丸山遺跡出土品により、縄文人のこころや生活を体感できる常設展示(さんまるミュージアム)を行います。
- 三内丸山遺跡や縄文文化に関わるテーマ等について、各地の資料を展示する特別展など、多彩な展示活動を実施します。
- これらの展示についての理解を深めるために、解説業務を実施します。
4 教育普及
三内丸山遺跡や縄文文化の価値や魅力を伝え、理解を促進するため、調査研究の成果を踏まえた、体験学習や講座、発掘調査報告会、縄文文化の体感・体験イベントなどを実施します。
5 情報発信
- 三内丸山遺跡の価値や魅力の積極的な情報発信のため、リーフレット、展示図録、年報等を作成・配布します。
- 様々な媒体を積極的に活用し、三内丸山遺跡及び縄文文化に関する理解の促進を図ります。
6 管理運営
- 来館者が安全・快適に利用できるよう、施設・設備の整備と管理運営を行います。
- 公共的な施設として、地震等の自然災害や火災等に備え、防災意識の向上と危機管理体制の強化を図ります。
- ライフサイクルコストを勘案し、施設・設備の効率的維持管理を行います。