INFO
お知らせnews

令和7年度「縄文のムラづくり体験」を実施しました

体験前 体験後

 三内丸山遺跡センターでは、遺跡内の竪穴建物の解体、建物部材の採集・加工、組み立てを通して、ムラの特徴や竪穴建物の構造等について理解を深め、遺跡に対する愛着と保護意識の醸成を図るため、令和5年度から地域住民の参画による「縄文のムラづくり体験」を実施しています。

 令和7年度の体験は、下記のとおり全5回開催しました。

第5回 令和7年11月2日(日曜日)

テーマ:完成イベント

 9月21日の丸太割り体験における割材を活用して、記念にネームプレートを作製しました。縄文服に着替えた参加者は、竪穴建物内に土器や石器などの道具を並べ、作製したネームプレートを飾り付けて、ついに竪穴建物を完成させることができました。最後は、自らの手で完成させた竪穴建物をじっくりと観察し、居住空間の広さや縄文人のくらしの雰囲気を体感しました。

 参加者からは「体験を通して縄文人の様々な知恵や技術を学んだ」などの感想がありました。

ネームプレートの作製 土器などの設置 記念撮影

第4回 令和7年10月19日(日曜日)

テーマ:竪穴建物を組み立てよう②

 現地で屋根の構造や葺き方について解説後、屋根材となるクリの樹皮を隙間ができないように重ねながら配置しました。配置した樹皮は、麻紐を使用してしっかりと固定しました。約45分間の作業で、竪穴建物の下から2段目まで樹皮を葺き終えることができました。

 参加者からは「クリの樹皮は思っていたよりも頑丈だと感じた」、「屋根は雨が入らないように工夫して作られていることがわかった」などの感想がありました。

樹皮屋根の運搬・配置 樹皮屋根の固定 体験後の竪穴建物

第3回 令和7年10月5日(日曜日)

テーマ:竪穴建物を組み立てよう①

 竪穴建物に使用する各部材の役割について解説後、軸組の方法や垂木尻の加工等について実見しながら学びました。その後、高校生サポーターを含む3人1組で竪穴の周囲に垂木を運搬・配置し、竪穴建物の構造について理解を深めました。配置した垂木は荒縄とフジツルの皮で結び、しっかりと固定することができました。作業を終える頃には、約40本の垂木が円錐形にきれいに立ち並び、誰もが竪穴建物と認識できる形に変貌を遂げました。

 参加者からは、「垂木は予想以上に重く、縄文人は大変な作業をこなしていたと感じた」などの感想がありました。

垂木の運搬・配置 垂木の固定 体験後の竪穴建物

第2回 令和7年9月21日(日曜日)

テーマ:竪穴建物の材料を集めよう

 縄文時代の建物部材の集め方や加工方法について解説後、石斧による樹木伐採、丸太割り、フジツルの皮はぎ体験を行い、道具の種類や使用方法について学びました。

 樹木の伐採では、直径3~4㎝のニセアカシアを30分ほどで切り倒すことができました。丸太割りでは、木槌と木製のクサビを使用して、繊維に沿って真っ直ぐに4~6分割することができました。フジツルの皮はぎでは、木槌で叩きつぶして柔らかくした後に上手に皮をはぐことができました。

 参加者からは、「石で木を切るのは大変な作業だと感じた」、「縄文人は自然の中で道具をたくみに使って暮らしていたことがわかった」などの感想がありました。

樹木の伐採 丸太割り フジツルの皮はぎ

第1回 令和7年8月24日(日曜日)

テーマ:竪穴建物を解体しよう

 講義では、まず初めに体験の目的を説明後、三内丸山遺跡のムラの特徴などを解説しました。

 講義を終えて屋外に出た体験参加者は、復元竪穴建物の現状を観察し、建物部材の欠損や劣化の状況等をチェックシートに記録しました。その後、樹皮屋根等の解体作業を行い、竪穴建物の構造や復元方法、建物部材の名称や種類、クリ材の利用などについて学びました。

講義の様子 竪穴建物の観察 樹皮屋根の解体