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三内丸山遺跡についてabout

重要文化財修理事業報告 令和2年度以前

重要文化財を修理しています。

 三内丸山遺跡の出土品のうち1,958点が平成15(2003)年に、重要文化財に指定されています。

 修理や補強が必要なものがあるため、毎年、専門業者による修理を行い、展示などに積極的に活用しています。

 なお、本事業は文化庁の国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金を活用して実施しました。

 

令和2年度の修理

 今年度は、土器7点、骨角器3点を修理しました。

 土器は、破片を接合する接着剤や、石こう等による復元部分の劣化と、全体のゆがみがみられました。

 修理では、一度全て解体し、ゆがみを直した後、樹脂を用いて欠損部分を再度復元しました。その後、表面はオリジナル部分にあわせて、裏面はオリジナルの部分と復元の部分が区別できるように着色しました。

 

 

 

 骨角器は、壊れやすい部分があり、表面が汚れていました。

 修理は、表面の汚れを除去し、アクリル樹脂を含浸させ、脆弱な部分を強化しました。

 

 

令和元年度の修理

 今年度は、木製品1点、土器4点、骨角器9点の修理と木製品の保管用の箱を作りました。

 土器は、経年劣化により、接着剤で破片つなぎ合わせた部分や、復元した部分が劣化して壊れやすくなったり歪んでいましす。修理の際には一度全て解体し、樹脂を充填し再度復元しました。その後、オリジナルの部分と復元の部分が区別できるように着色しました。

 

 

 

木製品の箱は、ふたを外した状態で内側と外側の両方が展示できる台が入っています。

 

 

 

 

 

平成30年度の修理

 平成30年度は、編物1点、土器2点、骨角器1点を修理しました。 

 編物は昨年に引き続き、保管用の箱を作成しました。

 土器は、破片をくっつけたりして復元した部分が劣化して壊れやすくなっていました。修理の際には一度全て解体して再度復元しました。復元したのち、彩色を施します。

 

 

平成29年度の修理

 平成29年度は、編物1点、木製品1点、骨角器2点を修理しました。編物、木製品は特に壊れやすいため、保管や取扱いに細心の注意が必要なため、保管用の箱も作成しました。骨角器は、表面を強化しました。