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三内丸山遺跡についてabout

発掘最前線2021

 

 

第17週(9月6日~9月10日)

セクション図を作成しています

セクション図を作成している様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 溝状遺構に堆積した土の重なり方や遺構の断面形状などを図化しています。

 土の重なり方を確認するため、調査区の壁面で、土の色や質の違いを観察し、その境界に線を引きます。その後、写真のように高さの基準となる水糸を水平に張って、そこからの長さを測りながら、引いた線を図面に写し取っていきます。最終的には、土の特徴をメモすることで、断面形や土の堆積状況を記した「セクション図」が完成します。

 

      (次回の更新は9月21日の予定です)

 

 

第16週(8月30日~9月3日)

溝状遺構からは、石器も出土します

異形石器(黒曜石製)が出土している様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 第12週では、土器の出土状況を紹介しましたが、今週は、「異形石器(いけいせっき)」と呼ばれる石器がみつかりました。フタコブラクダのコブのような突起のある形ですが、何に使ったか、全く想像できません。

 このように、形から石器の用途を推測しづらい特殊な石器を「異形石器」と呼んでいます。

 三内丸山遺跡では、縄文中期(今から5300~4200年前)の頃のものが多くみつかっており、溝状遺構がつくられた時期と一致しています。

 

      (次回の更新は9月13日の予定です)

 

 

第15週(8月23日~8月27日)

新たな調査区を調べています

黒褐色土を掘り下げている様子(青色破線は、第316号溝状遺

構の延伸想定範囲)(画像クリックで写真拡大)

 

 第9週と第12週で紹介した範囲の間の部分で溝状遺構の延伸状況を確認しています。

 表土(江戸時代以降の堆積土)を取り除くと、黄色い土の中に黒褐色の土の範囲がみつかりました。黒褐色の土の範囲は、溝状遺構内に溜まった土と考えられ、第9週で紹介した範囲からの溝状遺構延伸部にあたる可能性があります。

 現在は、溝状遺構の両側の柱穴列を確認し、遺構全体の断面形状を調べるため、この部分を調査しています。

 

      (次回の更新は9月6日の予定です)

 

 

第13・14週(8月9日~8月20日)

溝状遺構の断面形状を確認しました

底面の様子(白色線の右側の黄褐色土の範囲が底面)

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 第9週で紹介した範囲の溝状遺構を底面まで掘り下げました。溝状遺構の底面付近には、他の調査区と同様に砂混じりの土が堆積していました。

 断面形は、両端から緩く傾斜し、中央部では浅いV字状に落ち込んでいることがわかりました。

 今度は、土層の堆積状況を詳しく調査していきたいと思います。

 

      (次回の更新は8月30日の予定です)

 

 

 

第12週(8月2日~8月6日)

溝状遺構の底面まで掘り下げています

土器片がまとまって出土している様子(黄色の土が溝状遺構

の底面)          (画像クリックで写真拡大)

 

 溝状遺構の底面の砂や小石混じりの土の中から、土器や石器がまとまって出土しています(写真の青色破線で囲んだ範囲)。土器は、摩滅した小さな破片がほとんどで、器形を復元できるものはありません。

 このような出土状況から、土器が器の形の状態で捨てられていたのではなく、溝状遺構が埋まる過程で周囲の土、砂や小石とともに土器の破片が流れ込んできたのかもしれません。

 

      (次回の更新は8月23日の予定です)

 

 

 

第11週(7月26日~7月30日)

柱穴の調査を行っています

壁際で見つかった柱穴を半分掘った様子(黄色線の内側)

              (画像クリックで写真拡大)

 

 柱穴(柱を立てるための穴)の調査方法の一つとして、まず柱穴内に溜まった土を半分残して掘ります。これにより柱穴の深さや内部の土の状況を知ることができます。

 こうした方法で複数の柱穴を調べ、柱穴の深さや埋まっている土の特徴などを比較することで、溝状遺構に関連する柱穴であるのか、検討します。

 

      (次回の更新は8月10日の予定です)

 

 

 

第10週(7月19日~7月21日)

第1回発掘調査委員会を開催しました

第316号溝状遺構の調査状況を説明している様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 三内丸山遺跡では、年3回実施する発掘調査委員会において、調査の進め方や成果について検討し、発掘調査を進めています。

 今回は、発掘調査の方針や進捗状況を現地で説明し、委員の方々から今後の進め方等について御指導や御助言をいただきました。

 今回の検討内容を今後の調査に生かしていきたいと思います。

 

      (次回の更新は8月2日の予定です)

 

 

 

第9週(7月12日~7月16日)

溝状遺構に関連する可能性がある柱穴列が見つかりました

柱穴列が見つかっている状況

              (画像クリックで写真拡大)

 

 第4週で紹介した範囲で、柱穴列が水色の部分とピンク色の部分の2か所で見つかりました。

 水色の部分は、第316号溝状遺構の延伸部にあたり、その片側の柱穴列である可能性があります。ピンク色の部分は、第315号溝状遺構に伴う柱穴列である可能性が考えられ、今後詳しく調べる必要があります。

 

      (次回の更新は7月26日の予定です)

 

 

 

第8週(7月5日~7月9日)

南の谷北側地区の調査をはじめました。

遺構確認作業を行っている様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 南の谷北側地区(場所はこちら)では、かつて県と市が調査を行った間の範囲に調査区を4ヶ所設定し、竪穴建物跡等の分布状況を確かめています。

 現在は、表土(江戸時代頃から現在までに堆積した土)を除去しています。

 なお、南の谷北側地区は、立入禁止区域(未供用区域)であるため、現場の公開は行っていません。そのため、この「発掘最前線」で発掘のようすを紹介します。

 

      (次回の更新は7月19日の予定です)

 

 

 

第7週(6月28日~7月2日)

発掘調査現場の公開がはじまりました

調査担当職員による現場ガイドの様子(7月1日)

              (画像クリックで写真拡大)

 

 発掘調査の様子を間近で見学することができます。平日の9時から16時30分(12時から13時を除く)まで公開しております。

 なお、11時から調査担当職員による15分程度、現場ガイドを行っております。初日の7月1日は10人の方に参加していただきました。

 9月17日まで公開しておりますので、ぜひお越しください。事前予約は不要です。

 土・日・祝日等は現場公開を行っておりません。詳細はこちらを御確認ください。

 

      (次回の更新は7月12日の予定です)

 

 

 

第6週(6月21日~6月25日)

過去の調査区の状況を確認しています

柱穴列の確認状況(破線の範囲では、複数の柱穴がある構成

があります)(画像クリックで写真拡大)

 

 

 第2週で紹介した第1次調査区(平成7年度調査)の一部に、柱穴列の可能性がある範囲を確認しました(写真の白線で囲んだ部分)。

 これらが溝状遺構に関連するものであるか、他の調査区の状況と比較検討していきます。

 7月1日(木)から発掘調査現場を公開します。溝状遺構の調査状況を現地で御覧いただくことができます。詳細は、ホームページのお知らせ欄に掲載していますので、御覧ください。詳細はこちらから

 

      (次回の更新は7月5日の予定です)

 

 

 

第5週(6月14日~6月18日)

溝状遺構を詳しく調べています

溝状遺構の柱穴列を確認した状況(画像クリックで写真拡大)

 

 

 第316号溝状遺構と考えられる範囲の両側に丸い黒色土の範囲(写真の黄色線で囲んだ範囲)が連続して列状に続くことを確認しました。

 昨年度までの調査では、溝状遺構の両側に柱穴列がみられることを確認していることから、今回確認した範囲も同様に溝状遺構に関連する柱穴列である可能性があります。

 

    (次回の更新は6月28日の予定です)

 

 

 

第4週(6月7日~6月11日)

溝状遺構の幅を確かめています

溝状遺構の幅を確かめている様子(赤線の左側が溝状遺構の

範囲)(画像クリックで写真拡大)

 昨年度の調査では、第316号溝状遺構が写真の調査区まで30m延びていることを確認していましたが、溝状遺構の片方の端(写真の赤線部分)しか確認できていませんでした。

 今年度は、溝状遺構の両端を確認するため、写真中央より左側の部分を新たに調査を行い、遺構の幅や西側(写真の上)へどのように延びていくか、明らかにしていきます。

 現在は、土の特徴を見極めながら少しずつ掘り下げを行っているところです。

     (次回の更新は6月21日の予定です)

 

 

 

第3週(5月31日~6月4日)

溝状遺構の規模を確かめています

写真1 2本の溝状遺構の位置(写真の上が西)

              (画像クリックで写真拡大)

写真2 第1次調査区で見つかっていた遺構を再び調査して

いる様子 (画像クリックで写真拡大)

 

 

 

 

 

 

 

 

 遺跡北端部の調査区では、溝状遺構が2条が見つかっています(写真1)。

 昨年度までの調査により、第315号溝状遺構は、幅4mで長さが15m以上、第316号溝状遺構は、幅7mで長さが30m以上であることを確認しています。

 どちらもさらに西側に延伸することが考えれるため、先週お伝えした第1次調査区の調査で、溝状遺構がどこまで延びていくか、確認しています(写真2)。

 

     (次回の更新は6月14日の予定です)

 

 

 

第2週(5月24日~5月28日)

過去の調査区を再び調査しています

第1次調査区の埋め戻し土を除去している様子

              (画像クリックで写真拡大)

 遺跡北端部では、昨年度に引き続いて、溝状遺構の調査を実施しています。

 溝状遺構の延伸が想定される範囲には、平成7年度に調査した第1次調査区があり、現在再び調査を始めました。

 過去に調査した区域は、砂や掘上げた土によって埋め戻されているため、それを取り除く作業を今週行いました。

 この区域で溝状遺構の規模を確かめるため、より丁寧に調べていきます。

 次回は、その溝状遺構についてご説明します

     (次回の更新は6月7日の予定です)

 

 

 

第1週(5月17日~5月21日)

三内丸山遺跡の第45次発掘調査を開始しました

発掘調査開始式の様子(画像クリックで写真拡大)

 第45次調査は、遺跡北端部と南の谷北側の2地点で調査を行います。

 遺跡北端部では、昨年度の調査で、溝状遺構が約30m以上の規模となることを確認しました。今年度は、さらにその延伸が想定される範囲の調査を行うことで、溝状遺構の規模や構造を確かめます。

 南の谷北側では、これまで未調査の区域における竪穴建物跡等の分布状況を確認します。

 発掘調査現場は、7月上旬から遺跡北端部を一般公開する予定です。

 

        (次回の更新は5月31日の予定です)