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三内丸山遺跡についてabout

発掘最前線2018年

2018年10月15日 (月) 22週目

埋戻しを行いました

保護砂をならしている様子です。

保護砂をならしている様子です。

 

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 発掘調査終了に伴い、埋め戻しを行いました。調査区に保護のための砂を入れ、その後、調査開始時に掘った土を被せました。
 これをもって平成30年度の発掘調査は終了となり、発掘最前線も終わります。今年度も様々な成果が得られましたが、詳細は3月に開催予定の遺跡報告会で発表予定ですので、ぜひお越しください。

 

 

2018年10月9日 (月) 21週目

竪穴建物跡の範囲を確認しています

竪穴建物跡の範囲を確認している様子です。

竪穴建物跡の範囲を確認している様子です。

 

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 第6鉄塔西側の調査区で見つかった大型竪穴建物跡の範囲を確認するため、長さ約1.5~2m、幅約50㎝の試掘用の溝(トレンチ)を設定し、調査を行っています。現在、竪穴建物跡の壁際を巡る溝を目安に西側の端を確認中ですが、まだ見つかっていません。どれくらいの規模になるか、今後の調査に期待です。

 

 

2018年10月1日 (月) 20週目

遺構の調査を行っています

遺構内に平らに堆積した黄色土です。

遺構内に平らに堆積した黄色土です。

 

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 第6鉄塔西側の調査区で見つかった遺構の一部を掘り下げています。この遺構は、当初は竪穴建物跡と考えていましたが、沢状の地形に黒色土や土器などが捨てられて埋まったものであることがわかりました。堆積した土層の上部には黄色い土が平らに一定の厚さで堆積している様子がみられ、硬く踏みしめられたような状態であることが確認されています。この部分にどのような機能があったかは現時点で不明ですが、今後の調査で詳細を明らかにしていきたいと思います。

 

2018年9月25日 (月) 19週目

盛土の範囲確認を続けています

北側斜面下の土器出土状況です。

北側斜面下の土器出土状況です。

 

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 盛土(土器や土などを捨てた場所)の北側の範囲を調査しています。現在調査中の遺跡北側地区は北端が斜面になっており、斜面下に1m×1mの調査区を設定し調査を行いました。その結果、土器や炭などが混ざった土が確認され、斜面下まで盛土が続いていることがわかりました。

 

2018年9月17日 (月) 18週目

第42次発掘調査現地説明会を開催しました

現地説明会の様子です。  さんまるJOMONの日」の3日間で「第42次発掘調査現地説明会」を開催し、来場者の方々に今年度の発掘調査現場の様子を見学していただきました。併せて、出土遺物の展示も行いました。
 これをもって、今年度の現場公開は終了となりました。たくさんのご来場、ありがとうございました。

 

2018年9月11日 (月) 17週目

平成30年度第2回三内丸山遺跡発掘調査委員会を開催しました

現地指導の様子です。

現地指導の様子です。

 

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 第2回委員会では、第1回委員会での指導・助言を受けて進めてきた発掘調査について、沢跡や盛土、竪穴建物跡など今後の調査に関するご指導をいただきました。また、来年度の調査予定についてもご意見をいただきました。
 今回の指導を受け、最大限の成果を得られるよう、10月まで調査を進めていきたいと思います。

 

2018年9月7日 (月) 16週目

職場体験が行われました

発掘作業の様子です

発掘作業の様子です。

 

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市内の中学生4名が職場体験で発掘調査を行いました。4名とも発掘は初めてで、道具の使い方から説明を受け、掘る作業から片付けまで一通り体験しました。この体験がきっかけとなって考古学や埋蔵文化財の仕事について興味を深めてくれることを期待しています。

 

2018年8月27日 (月) 15週目

竪穴建物跡が見つかりました

竪穴建物跡の確認状況です。

竪穴建物跡の確認状況です。

 

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 8月に調査を開始した第6鉄塔西側の調査区では、新たに竪穴建物跡とみられる円形の黒色土の範囲が見つかりました。確認できるところでの規模は約8mで、出土遺物から、縄文時代中期のものと考えられます。付近からは、この竪穴建物跡以外にも多数の遺構が確認されており、ムラの広がりに関する新たな知見が得られそうです。

 

2018年8月20日 (月) 14週目

沢跡の調査終盤です。

沢跡断面です。

沢跡断面です。

 

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 沢跡の底面を検出しました。赤線上側が沢跡の埋まった土で、深さは約1mです。底の方でたくさんの土器が出土しました。このあとは、土の重なる様子を図面に記録していく作業を行います。

 

2018年8月6日 (月) 12週目

遺構の位置を記録しています。

写真は、測量の様子です。

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 トランシットという測量器具(写真右)を使って調査区の位置を記録しています。写真左の人が持っている赤白ポールにミラーがついており、トランシットでミラーの位置を観測します。トランシットとパソコンをつないでいるので、測ったその場で測量した情報を確認することができます。これらの記録は後に発掘調査報告書を作成するうえで、遺跡内のどこの調査を行ったかという情報として必要になります。

 

2018年8月1日 (水) 11週目

発掘体験が行われました。

写真は、発掘体験の様子です。

写真は、発掘体験の様子です。

 

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 「さんまる縄文体験」の「考古学者になろう」という体験メニューで、(一般小学校3年生以上の)参加者が発掘調査を体験しました。暑い中での作業でしたが、参加者が一生懸命掘り、土の中の土器片を発見しました。接合する破片を見つけた時には歓声が上がりました。

 

2018年7月23日 (月) 10週目

土層断面図を作成しています。

写真は、メジャーを垂直にあてて竹串の位置を測っています。

写真は、メジャーを垂直にあてて

竹串の位置を測っています。

 

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 調査区内にみられる土層の厚さや傾斜などの特徴を記録するための土層断面図を作成しています。写真は土層の境に引いた線の位置を測っているところで、測った点を方眼紙に書き入れてつなげていきます。線が複雑な場合は、写真のように線上に竹串を目印として刺しておくと測り間違いを防げます。発掘調査では、図面と写真をセットにして記録していきます。

 

2018年7月17日 (月) 9週目

土器の取り上げを行っています。

写真は、土器の取り上げ状況です。

写真は、土器の取り上げ状況です。

 

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 盛土で出土した土器の取り上げを行っています。写真の白いカードは遺物カードといいます。このカードに出土位置や層位(遺物が出土した土層)、取り上げ番号などの必要事項を記入し、土器を取り上げます。取り上げた位置も図面に記録します。この作業を行うことで、発掘調査終了後も遺物の出土位置を確認することができます。

 

2018年7月9日 (月) 8週目

沢跡の調査で土器が出土しました!

写真は、沢跡の上層で出土した土器です。

写真は、沢跡の上層で出土した土器です。

 

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 沢跡の掘り下げが進み、たくさんの土器が出土しました。写真左側の土器には棒状の道具で弧線や列点模様が描かれており、縄文時代中期後葉(約4300年前)のものと考えられます。これらは昨年度見つかった沢跡の一部で出土したものと近い時期のものです。

 

2018年7月3日 (月) 7週目

発掘調査現場公開がはじまりました!

写真は、現場公開用の通路です。調査の様子を間近で見学することができます。

写真は、現場公開用の通路です。

調査の様子を間近で見学することが

できます。

 

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 今年度の発掘調査現場公開がはじまりました。9月17日(月)までの平日には実際の発掘調査の様子を見学することができます。公開日の午前11時からは、発掘担当職員による現場ガイドを行います。生の発掘調査現場をぜひご覧ください。たくさんのご来場をお待ちしております。

 

2018年6月25日 (月) 6週目

盛土の堆積状況を確認しました

写真は、盛土の堆積状況です。(写真左が北)

写真は、盛土の堆積状況です。

(写真左が北)

 

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 盛土の土層には細かな炭の粒や焼けて変色した「焼土」の塊が混じっています。盛土と重なってみつかった溝跡の埋め土を掘り下げたところ、壁に黄色や黒色の土が薄く重なってきた特徴的な盛土の地層がみえてきました。現在調査している盛土の地層は台地の端から斜面に向かって北側に傾斜しており、南側から土や土器が捨てられていた様子がうかがえます。

 

2018年6月18日 (月) 5週目

盛土の範囲確認を続けています

写真は、サブトレンチを掘っている状況です。

写真は、サブトレンチを掘っている

状況です。

 

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 調査区の端の細長い試し掘り用の溝(サブトレンチ)を掘り、土層の特徴を調べています。盛土の発掘調査では、このように調査区の一部を狭く掘ることで、遺構への影響を最小限にしつつ、土層の広がりや重なり方を確認し、今後の調査の進め方を決めていきます。

 

 

2018年6月11日 (月) 4週目

盛土から土器が出土しました

写真は、土器が出土した状況です。

写真は、土器が出土した状況です。

 

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 盛土を掘りはじめたところ、土器の破片が出土しました。もとは1個の土器だったようですが、壊れた状態で見つかりました。写真の中央付近で輪のようにみえるのが底のほうで、口に近い部分は2箇所に分かれて散らばっています。形や文様の特徴から、縄文時代中期後葉の土器とみられ、盛土がこの時期まで作られ続けたことがわかります。

 

2018年6月4日 (月) 3週目

土器が出土しました

写真は、縄文時代中期後葉の土器が出土した状況です。

写真は、縄文時代中期後葉の土器が

出土した状況です。

 

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 縄文時代の盛土の堆積状況を調べるために調査区を掘り下げたところ、土器がまとまって出土しました。写真の白い土器には把手が付いており、特徴的です。周りからは獣骨も出土しています。これらの土器は盛土の一番上の層に近いところから出土しました。今後は北側の斜面で盛土の範囲や堆積状況を調べる予定です。

 

2018年5月28日 (月) 2週目

平安時代の竪穴建物跡がみつかりました

写真の赤線内は平安時代の竪穴建物跡とみられ、周囲の黄色い土は盛土とみられます。

写真の赤線内は平安時代の竪穴建物跡

とみられ、周囲の黄色い土は盛土と

みられます。

 

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 遺跡北端部の斜面際の表土を取り除いたところ、方形の黒いシミがみつかりました。形から平安時代の竪穴建物跡と考えられ、縄文時代の盛土を掘り込んで作られているようです。
 周辺では、これまでの調査でも平安時代の竪穴建物跡が複数みつかっており、縄文時代だけではなく、平安時代にも人々が暮らしていたとみられます。

 

2018年5月22日 (月) 1週目

三内丸山遺跡第42次発掘調査が始まりました

写真は、盛土範囲を解明するため、以前の調査地点を再び掘りかえす作業をしています。

写真は、盛土範囲を解明するため、

以前の調査地点を再び掘りかえす作業

をしています。

 

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 特別史跡三内丸山遺跡の今年度(第42次)の調査は、第41次調査で確認された沢跡や遺跡北端部の盛土の範囲等を解明することを目的に、平成30年5月21から10月12日まで実施します。
 7月からは発掘調査の現場を公開し、専門職員による現場ガイドを行う予定です。みなさんのお越しをお待ちしております。