発掘最前線2022
第6週(6月20日~6月24日)
TK-5調査区の調査をはじめました。
調査の様子(TK-5調査区) (画像クリックで写真拡大) |
TK-5調査区の南側では、縄文時代中期の終わり頃(今から4,400~4,200年前)から平安時代(今から約1,000年前)にかけて堆積した黒い土の層があります。さらにその下の層には、縄文時代中期頃に堆積した土の層が残っている可能性があり、これから掘り下げて、遺構の有無を確認していきます。 7月1日(金)からは、第46次発掘調査現場の公開がはじまります。公開日は発掘調査のようすを常時見学でき、午前11時からは発掘調査現場ガイドを行います。詳しくはこちらをご覧ください。
(次回の更新は7月4日の予定です) |
第5週(6月13日~6月17日)
TK-7調査区で土の色の違う範囲がみつかりました。
土の色の違う範囲がみつかった様子(TK-7調査区) (画像クリックで写真拡大) |
土の色の違う範囲(写真の白線で囲んだ範囲)のひとつひとつが土坑(地面を円形に掘った跡)や柱穴(柱を立てた穴の跡)といった遺構が埋まった跡と考えられます。 遺構は黄色い土を掘りこんでつくられ、周囲から黒色の土が入り込むことや人の手で埋め戻されるなどして埋まります。発掘調査で黒色の土を掘り下げ、黄色い土の層まで達すると、それを掘り込んでつくられた遺構がしみ状に残る黒色の土の範囲として確認できます。
(次回の更新は6月27日の予定です) |
第4週(6月6日~6月10日)
TK-7調査区で新たに調査を開始しました
TK-7調査区でみつかった縄文土器 (画像クリックで写真拡大) |
TK-7調査区(第3週の写真1)は、旧都市計画道路建設予定地の発掘調査で竪穴建物跡が多く見つかっている範囲(第3週の写真1のB)に隣接した部分です。 ここからは、写真のような縄文土器などもみつかっています。
(次回の更新は6月20日の予定です) |
第3週(5月30日~6月3日)
竪穴建物跡の分布状況を調べています
写真1 第46次調査区の位置 (画像クリックで写真拡大) 写真2 遺構確認作業(TK-4) (画像クリックで写真拡大) |
第46次調査では、竪穴建物跡の分布状況を確認することを目的としています。1992年から1994年にかけての野球場や都市計画道路建設予定地の発掘調査でみつかった縄文時代中期中葉(今から5,000年前)の竪穴建物跡(写真1のA・B)も含めた遺跡東側への広がりを調べています。 今年度は、その広がりが想定される範囲にTK-4~7(都市計画道路予定地付近での4~7番目の調査区という意味)の4箇所の調査区を設定しています。 第3週も第2週に引き続き、TK-4調査区で遺構確認作業を行っています(写真2)。
(次回の更新は6月13日の予定です) |
第2週(5月23日~5月27日)
遺構確認作業を行っています
調査区を掘り下げている様子 (画像クリックで写真拡大) |
遺構(地面を掘った施設の痕跡)を確認するために、写真のように土の色や質の違いを見極めながら掘り下げています。 縄文時代の遺構は、竪穴建物跡に代表されるように、地面を掘り込んでつくられています。遺構が使われなくなった後、周囲から土砂が流れ込むなどして、次第に埋まっていきます。 実際に地面を掘り下げていくと、埋まった遺構が、周りと土の色が違う部分として現れます。
(次回の更新は6月6日の予定です) |
第1週(5月19日~5月20日)
第46・47次発掘調査を開始しました
発掘現場での作業の様子(令和4年5月19日) (画像クリックで写真拡大) |
今年度は、5月19日から10月20日までの期間で南の谷北側(第46次調査地)と南側(第47次調査地)の2地点で発掘調査を行います。両地点で竪穴建物跡等の分布状況を確認し、縄文時代のムラの広がりを調べます。 初日は南の谷北側で調査を開始し、発掘現場とその周囲を整える作業を行いました。7月上旬から9月中旬にかけて、調査の様子を公開する予定です。 (次回の更新は5月30日の予定です) |