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三内丸山遺跡についてabout

発掘最前線2016年

2016年10月18日 (火) 2週目

第40次発掘調査が終了しました。

第40次発掘調査が終了しました。

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 今年度の発掘調査も無事に終了しました。調査したトレンチは、遺構や遺物を保護しながら砂をいれて埋め戻しました。今年度の発掘調査成果は、来年3月に行われる遺跡報告会で発表する予定ですので、お楽しみに!

 

2016年10月11日 (火) 1週目

記録作業を行っています。

記録作業

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 第2回発掘調査委員会でのご指導をふまえ、掘り足りなかった部分や土層の断面などを精査しながら、並行して図面の作成や写真撮影などの記録作業を行っています。写真では、土の積もり方などを調べるために、土層ごとに線が引かれていますが、この線を図面に書き込んでいきます。

 

2016年9月30日 (金) 5週目

第2回 三内丸山遺跡発掘調査委員会を開催しました。

第2回 三内丸山遺跡発掘調査委員会を開催しました。

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 7月に開催された第1回発掘調査委員会では、「溜池状遺構」やその周辺の様相を調べるために、ご指導・ご助言をいただきましたが、今回はその後の調査で明らかになった「溜池状遺構」の規模や当時の環境、沢などの周辺の地形について報告しました。今回の指導を受け、埋め戻す前により多くの情報が得られるよう、調査を続けていきます。

 

2016年9月26日 (月) 4週目

古い沢のあとと考えられる箇所が見つかりました。

古い沢のあとと考えられる箇所が見つかりました。

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 沢と考えられる箇所では、黒い土が堆積しているのがわかります。また、その黒い土の上や中からは、多数の土器が出土しています。今後、その規模や機能していた時期などについて調べていきます。

 

2016年9月20日 (火) 3週目

9月17日(土)に発掘調査現地説明会を行いました。

9月17日(土)に発掘調査現地説明会を行いました。

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 遺跡北端部にて、現在調査を進めている「溜池状遺構」、盛土、埋没した沢と考えられる部分などについて、調査担当者が説明しました。遺物展示コーナーでは、各トレンチから出土した土器や石器、土偶などを展示しました。参加された方は調査区や遺物を興味深そうに見学していました。

 

2016年9月9日 (金) 2週目

台付きの浅鉢が出土しました。

台付きの浅鉢が出土しました。

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 土器や石器の捨て場から、台付きの土器が出土しました。上部は割れていますが、類例から浅鉢形になると考えられます。縄文時代前期終わり頃~中期初め頃(約5000年前)のものと考えられ、台部分には透かしがつけられています。この時期の土器はほとんどが筒形で、台付きの浅鉢は珍しいものです。

 

2016年9月2日 (金) 1週目

多数の遺物(土器や石器)が出土しています。

多数の遺物(土器や石器)が出土しています。

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 縄文時代の地形や、ため池状遺構と関連する施設を探すために、多数の土器や石器が含まれている層を掘り下げています。トレンチの各地で遺物がまとまって出土しており、写真では円筒上層a・b式(約4800年前)の土器や石器がまとまって出土しています。

 

2016年8月30日 (火) 4週目

海外専門家が発掘調査現場を視察しました

海外専門家が発掘調査現場を視察しました

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 青森県は、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を目指しています。縄文遺跡群が持つ顕著な普遍的な価値などについて国際的な視点から御助言をいただくため、海外専門家のサイモン・ケイナー氏、クリス・スカレー氏を招き、各構成資産を視察していただきました。8月24日(水)には三内丸山遺跡を訪問され、発掘調査現場では今年の調査の状況や出土している遺物について意見交換を行いました。

 

2016年8月18日 (木) 3週目

発掘体験をしました

発掘体験をしました

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 8月18日(木)、さんまる縄文体験の「考古学者になろう」を開催し、今年の発掘調査現場で発掘体験を行いました。
 実際に発掘調査で使用している、移植ごてや竹ベラなどの道具を使って発掘調査を体験しました。土器片や石器など様々なものが出土しました。トータルステーションという遺物の位置や高さを測る機械を使って、測量作業もやってみました。

 

2016年8月9日 (火) 2週目

黒曜石製の石器が出土しました

黒曜石製の石器が出土しました

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 第Ⅱ層の中から、黒曜石製の石器が出土しました。これは、形状から大型の石槍の一部であると考えられます。
 また、使われている石の特徴などから、北海道から運ばれてきた黒曜石を使ったものである可能性があります。

 

2016年8月2日 (火) 1週目

三内丸山遺跡発掘調査委員会を開催しました。

三内丸山遺跡発掘調査委員会を開催しました。

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 7月28日に開催した三内丸山遺跡発掘調査委員会で、今年度の発掘調査について各委員からご指導いただきました。発掘現場では、「溜池状遺構」やその周辺の調査区を実際に確認しながら、調査の進め方や分析の方法などについて様々なご意見をいただきました。今後も「溜池状遺構」及びその周辺の全容解明に向け、調査を進めていきます。

 

2016年7月29日 (金) 3週目

発掘現場公開・現場ガイドが始まりました。

発掘現場公開・現場ガイドが始まりました。

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 7月20日、今年度発掘調査現場の公開が始まりました。9時から17時(昼休みをのぞく)には、自由に発掘現場を見学することができます。11時からは、発掘調査の目的や現在の状況について説明する現場ガイドを行っていますので、ぜひお越し下さい。現場公開と発掘現場ガイドの詳しい日時はこちらをクリックしてください。

 

2016年7月22日 (金) 2週目

辻委員による現地指導が行われました。

辻委員による現地指導が行われました。

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 7月12日、三内丸山遺跡発掘調査委員会委員の辻誠一郎東京大学大学院教授による現地指導が行われました。辻委員は、縄文時代の環境などについて長年研究されています。指導を受け、今年度確認されている「溜池状遺構」が機能していた時期や環境、周辺の縄文時代の地形についての情報を得るために、今後は遺構内を精査し、併せて自然科学分析を行う予定です。

 

2016年7月15日 (金) 1週目

平安時代の火山灰が確認されました。

平安時代の火山灰が確認されました。

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 第Ⅱ層の中から、黄白色の火山灰が確認されました。第Ⅱ層は縄文時代の中期後葉以降に堆積した土で、この火山灰は平安時代に朝鮮半島の白頭山の噴火に由来するものと考えられています。第Ⅱ層中にブロック状に堆積しており、灰の中には細かな火山ガラスのようなものも確認できます。
 第Ⅱ層中で火山灰が撹乱を受けずに堆積していることから、その下の縄文時代の層である第Ⅲ層も、良好な状態で残っていると考えられます。このため、慎重に掘り進めています。

 

2016年6月30日 (木) 2週目

埋め戻し土を取り除いています。

埋め戻し土を取り除いています。

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 今年度の調査区の一部分では、平成4~6年の調査箇所の再調査を行っています。平成6年の調査終了時に、遺跡を保護するために埋めた土や砂を取り除くと、以前確認されていた遺構や遺物が顔を出しました。
 遺構では、盛土と考えられる、焼土や炭、多数の遺物などが含まれる土層も確認されました。写真は、縄文時代中期の土器(円筒上層式土器)と石器などがまとまって出土した状況です。

 

2016年6月24日 (金) 1週目

発掘調査スタート!

発掘調査スタート!

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 平成28年度の発掘調査が、6月20日に始まりました。調査開始日には発掘作業員の任用通知書交付式を行い、調査区の環境整備や機材の準備を行いました。
 今年度の調査は、遺跡の北端部で行っています。縄文時代に水がたまっていたと考えられる施設(溜池状遺構)や、北の谷周辺についての情報を得るため、トレンチ※を設定し、調査を行っています。今年度もホームページで発掘調査の様子をお知らせしていきます。
 7月中旬からは発掘現場を公開し、現場ガイドを行う予定です。みなさんのお越しをお待ちしております。
※発掘調査のために試験的や部分的に掘り下げたところ