円筒土器文化総合研究
平成4年に開始した三内丸山遺跡の大規模な発掘調査より20年、平成14年の『青森県史 別編 三内丸山遺跡』刊行から10年が経過しました。その後も円筒土器出土遺跡は年々増加しており、円筒土器文化の現状を把握する必要性が生じています。
そこで、三内丸山遺跡保存活用推進室は、新たな遺跡のデータを追加した「円筒土器文化総合研究データベース」を作成することとしました。
円筒土器文化の集落遺跡を対象に、悉皆的な報告書の内容確認を行い、集落の時期や遺構・遺物 に関する情報を集成しました。その情報は、三内丸山遺跡に関する研究に止まらず、縄文時代の遺跡の比較研究や新たな情報発信を行い、縄文文化に対する新たな関心や埋蔵文化財に対する理解の促進につながります。
対象範囲が広大であることから、各道県の研究者からなる「円筒土器文化総合研究データベース 作成プロジェクトチーム」を組織しました。検討会を年2~3回開催し、作業内容の報告とデータベース作成及び活用への議論を行いました。また、データベース作成については、NPO法人「縄文発信の 会」の協力を得ました。
当初、平成24・25年度の2年計画でしたが、平成26年度にもデータベース作成及び検討会を継続し、データの充実と一層の活用を図りました。
成果報告
平成24年度の中間報告
円筒土器文化の集落データベース作成による研究
平成25年度の中間報告
円筒土器文化総合研究について
平成26年度の報告
円筒土器文化総合研究データベース作成
円筒土器文化の遺跡一覧