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三内丸山遺跡についてabout

発掘最前線2022年

 

 

第23週(10月17日~10月22日)

調査区を埋め戻しています。


埋め戻しの様子

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 調査区の埋め戻しを行い、今年度の調査は終了となります。砂や土嚢(どのう)により、遺構面を保護した上で、今年度の調査で掘り上げた土を被せます。

 「発掘最前線2022」は今回で終了となります。今後は、室内での出土品の洗浄、図化といった出土品の整理作業を行い、3月開催予定の「さんまる速報展」での展示や「遺跡報告会」で調査成果を報告する予定です。こちらもぜひ御期待下さい。

 

 

第22週(10月11日~10月14日)

第20週で紹介した竪穴建物跡を詳しく調べています。


焼土を確認した様子

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 竪穴建物跡の床面や炉跡を確認するために、遺構内に堆積した土を掘り下げていくと、写真のように赤く焼けた土の範囲がみつかりました。

 さらに調査を行って、この焼けた土の範囲が炉跡であるか、竪穴建物跡が埋まっていくなかで堆積したものか確認します。

 

                  (次回の更新は10月31日の予定です)

 

 

第21週(10月3日~10月7日)

TK-7トレンチでみつかった竪穴建物跡を詳しく調べています。


土器の中から焼土を確認した様子

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 第15週で紹介した竪穴建物跡の床面に土器が埋まっているのがみつかりました。

 土器の中に溜まった土を半分だけ掘り下げたところ、焼けた土や炭の粒などが確認できました。土器を竪穴建物跡の中に据えて、炉として使っていたと考えられます。埋められた土器は上半分程度を欠いていることもわかりました。

 

                  (次回の更新は10月24日の予定です)

 

 

第20週(9月26日~9月30日)

TK-7トレンチを東側に広げて調査しています。


第11週目紹介範囲の全体像を確認した様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 

 調査区を東側に広げた結果、第11週目で紹介した遺構の全体像が確認できました(写真)。

 この範囲は、直径約3mで円形をしており、竪穴建物跡と考えられます。さらにこの範囲の一部を掘って、床面や炉跡を確認します。

 

                  (次回の更新は9月17日の予定です)

 

 

第18・19週(9月12日~9月23日)

発掘調査現地説明会と第2回発掘調査委員会を開催しました。

第46次発掘調査現地説明会の様子

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第2回発掘調査委員会の様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 9月17日に第46次発掘調査現地説明会を開催し、約50名の方に御参加いただきました。TK-7トレンチで竪穴建物跡を3棟確認したことなどを説明しました。

 現地説明会当日に配布した資料を公開していますので、以下をクリックして御覧下さい。

 発掘調査現地説明会配布資料(2.8MB)

 

 翌週の9月22日には、今年度第2回目となる発掘調査委員会を開催しました。

 発掘調査現場で、調査の成果等を説明し、調査終了に向けて委員から御指導、御助言をいただきました。

 

                  (次回の更新は10月11日の予定です)

 

 

第17週(9月5日~9月9日)

第47次調査で遺構を確認しています。


確認した範囲の様子

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 周囲と土の色の違う範囲が隣り合ってみつかりました(白色線で囲んだ範囲)。

 それぞれ幅約1m、長さ約2mで長楕円形をしていることから遺構の可能性があります。

 

                  (次回の更新は9月26日の予定です)

第16週(8月29日~9月2日)

TK-7トレンチでさらに遺構を確認しました。


写真1 遺構を確認した様子

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写真2 写真1の遺構を一部掘り下げた様子

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 TK-7トレンチで10週、11週や14週で紹介したほかに新たな遺構(写真1中央の黒い土が溜まっている範囲)がみつかりました。

 この範囲の一部を掘り下げたところ、平坦な面と壁の立ち上がりが確認できました。このことから竪穴建物跡の可能性があります。

                  (次回の更新は9月12日の予定です)

 

 

第15週(8月22日~8月26日)

TK-7トレンチで竪穴建物跡を確認しました。


竪穴建物跡と確認した様子

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 第14週目で紹介した範囲を一部掘り下げた結果、床面と考えられる平坦な面を確認し、竪穴建物跡であることがわかりました。

 長軸が2.5m程度と竪穴建物跡の大きさとしては小さいもので、柱穴や炉跡は確認できていません。

                  (次回の更新は9月5日の予定です)

 

 

第14週(8月15日~8月19日)

TK-7トレンチでみつかった遺構を詳しく調べています。


遺構内に溜まった土を掘り下げている様子

                (画像クリックで写真拡大)

 

 第46次調査区のTK-7トレンチでは、周囲と土の色が異なる長軸2.5mの円形に近い範囲(白線で囲んだ範囲)で遺構がみつかっています。この範囲が竪穴建物跡か、土坑であるかを確認するために一部土を掘り下げています。

 土の堆積状況を観察するためのベルトを設定して4分割したうちの1区画(黄色線で囲んだ範囲)を掘っています。

                  (次回の更新は8月29日の予定です)

 

 

第12・13週(8月1日~8月12日)

第47次調査を開始しました。


重機による表土除去作業

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 第47次調査区は、第46次調査区南側の谷を挟んだ向かい側の地点です。まず、写真のように表土を重機で除去する作業を行いました。

 この付近の過去の調査では、南の谷に沿って竪穴建物跡をはじめ、土坑墓(楕円形に地面を掘ったお墓)や竪穴遺構(円形に掘った穴)がみつかっています。今年度はこれらの分布状況を調べます。

                  (次回の更新は8月22日の予定です)

 

 

第11週(7月25日~7月29日)

TK-7トレンチの調査を続けています。


竪穴建物跡もしくは土坑の可能性がある範囲

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 TK-7トレンチでは、壁際に2mほどの幅でやや黒く土の色の違う範囲(水色線で囲んだ範囲)が確認できました。水色の破線より奥に続いていくとみられますが、その形や大きさから竪穴建物跡もしくは土坑の可能性があります。この範囲のなかを一部掘って、遺構の種類を確かめます。

                  (次回の更新は8月15日の予定です)

 

 

第10週(7月19日~7月22日)

TK-7トレンチを北側に拡張して調査しています。


竪穴建物跡の可能性がある範囲

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 TK-7トレンチでは、焼土がみつかった範囲(橙色で囲んだ範囲)が竪穴建物跡に関連するものであるか確認するために調査区を北側に広げています。

 拡張したところ、竪穴建物跡の可能性がある範囲がみつかりました(写真の黄色線の左側の範囲)。さらに調査区を広げて、みつかった範囲が写真の上の方へ広がるか確認します。

                  (次回の更新は8月1日の予定です)

 

 

第9週(7月11日~7月15日)

TK-6トレンチの調査を新たに行っています。


黒い土が溜まる範囲(TK-6トレンチ)

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 TK-6トレンチは、縄文時代以降に堆積した土が削られてしまっている状態でした。

 遺構は、写真のピンク色の土まで掘り込んでつくられるものがあるため、その面で確認できる可能性があります。確認の結果、写真のように黒っぽい土が溜まる範囲(白い線で囲んだ範囲)がみつかり、これが遺構であるか、調べています。

                  (次回の更新は7月25日の予定です)

 

 

第8週(7月4日~7月8日)

第1回発掘調査委員会を開催しました


発掘調査委員会現地指導の様子

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 発掘調査の進め方等について専門家による検討を行うため、発掘調査委員会を7月6日に開催しました。

 第1回目となる今回は、発掘調査の方針や進捗状況を現地で説明し、委員の方々から御指導や御助言をいただきました。

 今回の検討内容を踏まえて、今後の調査を進めていきます。

                  (次回の更新は7月19日の予定です)

 

 

第7週(6月27日~7月1日)

7月1日から第46次調査の現場公開がはじまりました。


現場ガイドの様子(7月1日)

                (画像クリックで写真拡大)

 

 現場公開では、発掘調査の様子を間近で見学することができます。また、公開日の午前11時からは、職員が発掘調査の状況を解説する現場ガイドを1日1回行っています。公開初日の7月1日は、11名の方に御参加いただきました。

 第46次調査現場の公開は、8月5日までの期間限定です。公開日の9時から16時30分(12時から13時を除く)まで見学できます。現場公開を行っていない日もありますので、詳細はこちらを御確認ください。

                  (次回の更新は7月11日の予定です)

 

 

第6週(6月20日~6月24日)

TK-5調査区の調査をはじめました。


調査の様子(TK-5調査区)

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 TK-5調査区の南側では、縄文時代中期の終わり頃(今から4,400~4,200年前)から平安時代(今から約1,000年前)にかけて堆積した黒い土の層があります。さらにその下の層には、縄文時代中期頃に堆積した土の層が残っている可能性があり、これから掘り下げて、遺構の有無を確認していきます。

 7月1日(金)からは、第46次発掘調査現場の公開がはじまります。公開日は発掘調査のようすを常時見学でき、午前11時からは発掘調査現場ガイドを行います。詳しくはこちらをご覧ください。

 

                   (次回の更新は7月4日の予定です)

 

 

第5週(6月13日~6月17日)

TK-7調査区で土の色の違う範囲がみつかりました。


土の色の違う範囲がみつかった様子(TK-7調査区)

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 土の色の違う範囲(写真の白線で囲んだ範囲)のひとつひとつが土坑(地面を円形に掘った跡)や柱穴(柱を立てた穴の跡)といった遺構が埋まった跡と考えられます。

 遺構は黄色い土を掘りこんでつくられ、周囲から黒色の土が入り込むことや人の手で埋め戻されるなどして埋まります。発掘調査で黒色の土を掘り下げ、黄色い土の層まで達すると、それを掘り込んでつくられた遺構がしみ状に残る黒色の土の範囲として確認できます。

 

                   (次回の更新は6月27日の予定です)

 

 

第4週(6月6日~6月10日)

TK-7調査区で新たに調査を開始しました


TK-7調査区でみつかった縄文土器

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 TK-7調査区(第3週の写真1)は、旧都市計画道路建設予定地の発掘調査で竪穴建物跡が多く見つかっている範囲(第3週の写真1のB)に隣接した部分です。

 ここからは、写真のような縄文土器などもみつかっています。

 

                   (次回の更新は6月20日の予定です)

 

 

第3週(5月30日~6月3日)

竪穴建物跡の分布状況を調べています


写真1 第46次調査区の位置

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写真2 遺構確認作業(TK-4)

              (画像クリックで写真拡大)

 

 第46次調査では、竪穴建物跡の分布状況を確認することを目的としています。1992年から1994年にかけての野球場や都市計画道路建設予定地の発掘調査でみつかった縄文時代中期中葉(今から5,000年前)の竪穴建物跡(写真1のA・B)も含めた遺跡東側への広がりを調べています。

 今年度は、その広がりが想定される範囲にTK-4~7(都市計画道路予定地付近での4~7番目の調査区という意味)の4箇所の調査区を設定しています。

 第3週も第2週に引き続き、TK-4調査区で遺構確認作業を行っています(写真2)。

 

                   (次回の更新は6月13日の予定です)

 

 

第2週(5月23日~5月27日)

遺構確認作業を行っています


調査区を掘り下げている様子

              (画像クリックで写真拡大)

 

 遺構(地面を掘った施設の痕跡)を確認するために、写真のように土の色や質の違いを見極めながら掘り下げています。

 縄文時代の遺構は、竪穴建物跡に代表されるように、地面を掘り込んでつくられています。遺構が使われなくなった後、周囲から土砂が流れ込むなどして、次第に埋まっていきます。

 実際に地面を掘り下げていくと、埋まった遺構が、周りと土の色が違う部分として現れます。

 

                   (次回の更新は6月6日の予定です)

 

 

第1週(5月19日~5月20日)

第46・47次発掘調査を開始しました


発掘現場での作業の様子(令和4年5月19日)

              (画像クリックで写真拡大)

 

 今年度は、5月19日から10月20日までの期間で南の谷北側(第46次調査地)と南側(第47次調査地)の2地点で発掘調査を行います。両地点で竪穴建物跡等の分布状況を確認し、縄文時代のムラの広がりを調べます。

 初日は南の谷北側で調査を開始し、発掘現場とその周囲を整える作業を行いました。7月上旬から9月中旬にかけて、調査の様子を公開する予定です。

                   (次回の更新は5月30日の予定です)